mew09’s diary

日々の綴り

隣の君は笑顔ですか?〜滝沢歌舞伎との3年間、KEN☆Tackeyデビューを前に思うこと〜

 2018年夏。7/18、KEN☆Tackey CDデビュー。
その前に、この3年間の「滝沢歌舞伎」との日々と今の気持ちを整理しないと、これから新たに始まる道に、私自身向き合えない様な気がしていた。殴り書きだが、2016年から3年間、滝沢歌舞伎と共に過ごした春の日々を振り返り、整理したいと思う。

 どうして、ここまで夢中になっているのか?応援しているのか?ワクワクしているのか?当の私自身が目の前の事に追われ、分かっていない様じゃ駄目だな、「KEN☆Tackey」としてのデビュー日が近づいているのに、共に一緒に進めないな、という想いが心の何処かで引っかかっていた。というのも、「滝沢歌舞伎」というエンターテイメントとの出会いは、私に沢山の事を教えてくれ、楽しませてくれ、何より魅了されたから、それはそれで大切にしていきたい。その事とは別に、今一度、「KEN☆Tackey」のCDデビューに関して向き合わねば、と思った。

「滝沢歌舞伎」…タッキー(滝沢秀明)(敬称略)が主演の舞台で、和太鼓を叩き、舞台上で歌舞伎のお化粧を自身でしている…そのくらいの認識であった。
まさかその世界に私自身が虜になるとは、いつどこで何と出会うか分からないものである。

<滝沢歌舞伎2016>
 2016年、三宅健さんが滝沢歌舞伎2016のゲストとして参加する事が決定した。「え?健さんがタッキーと…?」と最初に思った率直な感想だ。前年の2015年はV6の20周年アニバーサリーイヤーで、予想以上に急増したTVや雑誌等の露出、何よりアニバーサリーライブ。この一年は、自分の時間や経済的な事を出来るだけV6に対して優先することとして、時にキツくも嬉しい悲鳴を上げながらあっという間に過ぎて行った。V6として一つの集大成を作り上げた。2016年はまた個人活動が増える年になるのだろう。個人として次へのステップ、健さんはどの様な道を進んでいくのだろうと思っていた矢先の出来事だった。
 そろそろ、健さんのストレートプレイが見たいなぁと思っていた所が、ジャニーズのドのつく程のメジャーな舞台、しかもタッキーと…。全く想像がつかなかった。そもそも「滝沢歌舞伎」ってどんな舞台?芝居?ショー?って程無知だった。健さんが何を演じる?のかも見当もつかない。ひとまず、三宅健のパフォーマンスが見られるという事で、こんなに早く健さんに会える事を嬉しく思っていた。
 SNSで初日観劇の様子や、情報番組でのゲネプロの様子を見ながら「これは日舞や歌舞伎の基礎もできなくちゃいけないし、数曲健さんが歌い、新曲を作詞し、まさかのフライング!まであるとは…」と全くもって想像していなかった事も多かった。そして「maybe」を歌うとのこと!これが楽しみでならなかった。当時ラブセン(V6の恋愛ゲームアプリ)のお仲間さん(ゲームを進めるのに一緒に助け合ったり、短文の挨拶を交わしたりする仲間たち)から「maybe」以外もダンスも和モノの演目も素敵でしたよ、と聞いていた。それから数日後の初観劇日の夜。普段(歌舞伎や他舞台で知る限りの私にとっての演舞場)とは全く違う雰囲気の所在なさげな思いをしつつ、「開演が押すなんて珍しい…」と思っていたら、いきなりタッキーが登場した。「健くんが昼公演で怪我をしまして…どうしても本人が出たいと言っているので、一部演出を変更致します。」と。怪我?演出変更?と思っていたら、健さんの怪我は全治三ヶ月の骨折という事を翌日のニュースで知る事となった。その日の昼公演を観劇したラブセンのお仲間さんと、そんなに無理をしている様子は見受けられなかったと、まだ始まったばかりなのに…と夜中にメッセージを交わし合ったのを覚えている。私の滝沢歌舞伎のスタートは、アクシデントが起こった日だったが、初見の私には何をどう変更されたのかは分かるはずもなく、「maybe」「MASK DANCE」等に、はじめて見る三宅健のパフォーマンスがあった。そして初めて聴く「WITH LOVE」が心に強く響き、感動したのだった。
 健さんの怪我が発表されても、休演する事なく公演は続いた。タッキーのJ-webのブログで「健くんは僕が守ります。」という言葉に座長としての彼の頼もしさを感じ、どれだけ救われた事か。健さんも、舞台に立つ以上は辛い顔は見せないだろう。第一、ファンが心配そうな眼差しを舞台に向けたら失礼だ、とも思った。各演目で健さんの右の靴が違ったり、最後の「LOVE」の出演時に歩いて登場する際に足をひきづったりする事はあったが、タッキーはじめ出演者の皆さんは怪我の事にはあの日以来一切触れず、笑顔で、フライング時には、何人ものJr.の人達が降りて来る健さんを大切そうに大事に受け止めてくれている姿に、失礼ながら、ありがたく思っていた。観劇を重ねるに連れ、はじめまして、のJr.の人達の顔姿出演演目だけでなく、特徴や名前も次第に一致していった。特に強く思ったこと。それは座長タッキーが頼もしく感じられたことだ。五月に入り、「浮世艶姿桜」でセグウェイでの演出以外は健さんも出演が復活したと耳にし、数日後、やっと生で見られた、聞くことができた、という嬉しさを噛み締め、同時に、千穐楽までの間、目に焼き付けなければ、楽しもうと思った。というのも、観劇した四月後半に、DVD収録があり、集大成として発売される「滝沢歌舞伎2016」DVDには、タッキー一人の「浮世〜」となってしまうのが分かっていたからだ。ある日の昼公演、三階席で数度目のお二人の「浮世〜」を楽しんでいたら、歌詞をもうほぼ覚えていたからか、隣のお姉様に幕間に「楽しんでいるわね」と声をかけられた。「浮世〜」の経緯をお話し失礼を詫びると、「そうだったの、全く気にしてないから大丈夫よ。逆にそんな事があったとは知らなかったし、二人の共演を見られて私はラッキーだわ。私も楽しいわよ」と仰っていたのを覚えている。そんな風に隣席の色々な方々との会話も、私を楽しませてくれた。この時「一度見て見たいとは思っていた」「毎年見に来ないと春が来た気がしない」というキャストのファンではない方とも一期一会の機会を持てた事も大きな喜びであった。改めて、冠舞台を十年続けてきた事、それが認知され一度足を運んで見たいと思わせる舞台を作り上げてきた滝沢座長は凄いと体感していた。同じ様に『健さんとタッキーって声色が合うな、「浮世〜」はいい曲だな』「仙吉親分と次郎吉の配役も二人に合っているなぁ」と、この二人の組み合わせの意外性が私には心地よかった。今思えば、自分の中での「健タッキー」好きな気持ちが芽生えた時でもあった。
 千穐楽前日の土曜の昼公演、一階の真後ろにカメラが入っている事に気づいた。「DVD撮影の撮り直しかな?」と思っていたが、まさか「浮世〜」のお二人の姿を収めるためだけだったとは思わなかった。お化粧時の健さんとの会話の中で滝沢座長が明かしてくれた。「皆さんの声は、僕たちの声より大きいんですよ、強いんです。」と。翌千穐楽日公演で「いつか二人でMステ出演できるいいですね」「出演したいね〜!」と滝沢座長と健さん意気投合。『「浮世〜」が世に出てほしい!Mステで観たい!』と大きく拍手をした。千穐楽後のJr.の人達の挨拶も含め、一切健さんの怪我の話が笑い話としても話にも態度にも出なかった。なんてこのカンパニーは素敵なんだろう、と思った。何より「滝沢歌舞伎」は楽しいし、「WITH LOVE」も聞きたい。健さんの出演の有無に関わらず、来年も観たいと心から思った。

<滝沢歌舞伎2016ー2017の間>
「滝沢歌舞伎2016」が無事幕を下ろした。その間SNS等で「Mステ等に二人の出演をリクエストしよう」という声を聞く様になった。いつの間にか「健タッキー」という呼称が定着し、時間を見つけては私も要望を送る様になった。舞台期間中には、滝沢座長にも手紙を出した。舞台は映像化自体が難しいものだし、映像化されたらものなら御の字、という認識だったが、調べて見ると滝沢歌舞伎は毎年ではないが数多くDVD化されていた。健さんとの映像が残るだけで嬉しかったが、もっと健タッキーを観たいと思っていた。
来年はV6のツアーもあるだろうから難しいかも…と思いながらも。
  そんな春が過ぎて行き、「滝沢歌舞伎2016」もご一緒した歌舞伎通の姉様方と、歌舞伎の様々な演目を今まで以上にご一緒したり、自分で鳴物のWS等にも参加する様になった。ただ筋書きを知った上での観劇だけでは満足出来なくなっていた。

<滝沢歌舞伎2017>
「滝沢歌舞伎2017」の出演者発表。耳を疑った、二年連続健さん出演決定!「健タッキー」コンビをもう一度観る事が出来る、と興奮していた。滝沢座長から「ファンの方から二人の姿がもう一度見たいという声が非常に大きくて」との声が。心から嬉しかった。と同時に、滝様(タッキーなんて気軽に呼べなくなっていた。滝様、の方がしっくり来る様になっていた)のファンの方から、「滝沢歌舞伎は二年タームで一つの作品を作り上げるという考えがある」との事も伺っていたので、昨年と大きく演目は変わらないのかもしれない、とも思っていた。でも何よりまた健タッキーを観る事ができる、その事が只々嬉しかった。
 初日。前年披露された「浮世艶姿桜」に加え、新曲が披露された。「蒼き日々」。回転する盆の上を二人が離れたまま歌う演出が大好きだ。やっと見られた「四剣士」。青の衣装が健さんにはとてもお似合いだ。花道を駆け抜けていく疾風を感じられる事が嬉しかった。二人女形道成寺」、「五右衛門」「三宅丸」等この一年少し蓄えた自分の歌舞伎の知識と観劇経験が役に立ち、より楽しめる様になっていた事が嬉しかった。 SnowManも個々活躍していたし、健さんが衣装プロデュースした「Boogie Woogie Baby」はとても好きなテイストの曲だ。個人とグループを良く見極め、トレンドカラーのマスタードイエロー、しかも生地はベロアのスーツが個々違うのにまとまっている。少し背伸びをした大人の印象だった。この健さんプロデュースの衣装を見るだけでも価値がある。「maybe」「MASK DANCE」も公演回数を重ねるに連れ、深みを増す。そして昨年よりしっくり来ている「健タッキー」のコンビネーション。昨年より舞台自体を楽しんでいたのだが、昨年のDVD収録の頃を過ぎても、一向にカメラが入る事はなかった。どうしても、身体も万全でより魅力的な三宅健のパフォーマンスを、よりコンビネーションの良くなった健タッキーはじめ、この大好きな舞台を映像で残して欲しかった。勿論、一部のみ、一部途中まで、二部のみ、と数台撮影している事はあっても、大がかりな機材車は一向に来る事はなかった。急いでDVD化の要望を出すものの、結局、商品化される事はなかった。勿論、今でも自分の記憶の中にはある。特に、5月最終週の二部鼠小僧の日々のアドリブの多様さは惜しみ行く「滝沢歌舞伎2017」を出演者自ら楽しんでいる様だった。資料映像で十分なので、どうにか公開してほしい、というのが本音だった。

<滝沢歌舞伎2017〜2018>
「滝沢歌舞伎2017」が後半に差し掛かった頃、ファンは慌て出した。どうにか、今年の舞台も映像化してほしいという声。結局叶う事はなかったが、それが「健タッキー」を、「できればSnowManや林翔太くん等の出演Jr.の人達を含めて、舞台披露楽曲の映像化、各TV音楽番組の出演を!」という声をより大きくしたのだと思う。これだけ望まれているのに、惜しい。署名や各音楽番組での披露を要望したが、やはり叶う事はなかった。取り纏めをして下さる方々も現れ、同じ気持ちの方がいる事が分かる事は心強かった。やはりネット上、一定期間の活動だと当然知らない方もいらっしゃるのは至極当然のこと。そして二年タームで発案しているという滝沢歌舞伎の構成、健さんもV6のアルバム、ツアーに、ドラマ出演等仕事が目白押し。さすがに、いつか、滝様とのスケジュールが合致した時に健タッキーが見られれば…という想いも膨らみ、いい時間を過ごせたのだ、とも思った。加え、「滝沢歌舞伎2018」は新劇場開幕を控えた、名古屋の御園座杮落し公演にラインナップされた事が決定した。健さんの仕事量を考えたら、約一ヶ月近く東京を離れる事は無理だろう。いつかどこかでまたお二人が交わってくれることを祈っていたが、諦めたくはなかった。

<滝沢歌舞伎2018とこれから始まる「KEN☆Tackey」>
「二度ある事は三度ある⁈」なんて冗談を言いたくなる様な、三年連続の健さん出演決定。稽古期間の三月中旬過ぎまで平昌五輪パラリンピックのパーソナリティで毎日結果速報を伝える番組に出演するのに。「健くんとまだまだやり残した事があった、やりたい事がある、という言葉に、わかった、と、一つ返事で出演を承諾してくれた」という滝様の言葉。嬉しい反面、滝様の「やり残した事」とは何なのか、気になった。
 初日。パンフレットのみ即購入し、演目のチェック。そこには「SPARK」の記載が。昨年V6ライブで披露され、楽曲がより映える激しいダンスがとても魅力的で、ライブでも人気の高い曲で、私も大好きな曲だ。心の中でガッツポーズ!勿論、健タッキーの「浮世〜」「蒼き日々」もある。「今年は二部をショー形式にした」という滝様の言葉。固唾を吞んで幕が上がるのを待った。もうすっかり身体に染み込んだ「春の踊り〜いにしえ」での滝様の歌とフライング。続いて、健さんの登場は宙づりでの「maybe」のサビからの、「SPARK」。深海の青のベルベッドの衣装が良く似合う。そして左に佐久間くん、右に林くん、その後ろに左に宮舘くん、右に岩本くんが白一色の軽やかな衣装で、五人で踊る「SPARK」。楽曲モチーフの演目が続く中、安定の健タッキーお化粧時の会話に、今年は健さんプロデュースのJr.総出演曲の衣装は黒ベースのストリート系ファッション。そうして二部も各演目が続く中、突然、赤い衣装のローラースケートを履いたJr.のグループ(Hi Hi Jetだった)が登場。旗を持っている。新曲と描かれた旗。突然暗幕に「KEN☆Tackey CDデビュー決定!」と映し出され、「浮世〜」「蒼き日々」「LOVE」の映像が次々と映し出された。幕が上がり、赤と黒ベースの衣装のお二人登場。「ええっ!」と驚く間もなく、混乱し、事実を受け止めきれないまま、私は拍手をしていた。会場全体が歓声と大きな拍手で包まれる。しかも今までと毛色の違うキャッチーな曲。CDデビューするんだ!本当なんだ!と目の前で繰り広げられている楽曲に、掌が赤くなる程の拍手と歓声を送った。最後の「LOVE」終了後も会場は大きな拍手に包まれ、お二人から挨拶が。「夏頃、KEN☆Tackeyとしてデビューする事が決まりました。そしてKFCのCMも決まりました。」「皆さんの夢小判を使う時が来ましたよ。(笑)」と。会場には泣いている方もいらした。あの瞬間、会場の空気、歓声拍手は一生忘れはしない。初日が終わり、ネットをチェックすると、既に終演頃に情報解禁された様子。目に飛び込んで来る「KEN☆Tackey CDデビュー」の文字と先ほどまで着ていた赤ベースの衣装姿での会見のお二人の写真。デビュー曲を生で聴いたばかりで、まだフワフワした、実感としてなく、只々呆然としていた。
 それからも演舞場に足を運ぶに連れ、デビューするのだと頭も心も分かってきた気がする。「滝沢歌舞伎」という舞台は、この三年間の私の経験だが、様々な座席でみる度に、色々な発見があった。どの席で見ても様々な楽しみ方ができる様に出来得る限りの工夫がされている。例えば照明にしても、配色、柄等、上手下手、正面、一階〜三階席で全く見え方違う。見えないものが見える、その歓びがあった。勿論末席になれば見切れる部分もあるが、より、見えなかった、気づかなかったものも見える。もうそれはどう楽しむかが試されている様な気もする。
 御園座公演もそうだった。御園座の舞台は盆が大きい分演舞場と同じ照明でも柄が大きく見えたり、スポットの当たり方も若干変わったりしていた。また、天井が高く、市松模様の柄の壁が天井左右大きく広がっているため、壁に大きく映し出された影が綺麗で思わず見上げていたこともあった。

 御園座公演大千穐楽。お化粧時のMCで、過去二年、「もう終わったな」と健さんが言うと「いや、今日で最後ですけど、まだ途中ですよ。先輩、まだ後半ありますから」と滝様が言葉をかけていた。だが、今年の千穐楽は逆だった。「もう終わりですね」と滝様。下を向いて健さんがポツリと「まだ終わってないよ」と。「そうです、そうですよね。」と。お化粧時のMCですら「ここ、話すところじゃないんだろ?さっさと次行こう」と健さんが言うと「嫌だ、僕、全然健くんと話ししてないじゃないですか」と滝様。演舞場でも御園座でも今年はこんな会話が多かったような気がする。特に御園座公演後半は、健さんのお化粧が早く終わり、紅を引く滝様をじっとスクリーンを見上げたり、滝様自身を見つめたりする健さんは何とも優しく、愛おしいものを見つめるかの様な、温かい眼差しをしていたが、滝様を見つめる姿が淋しげでもあった。大千穐楽の日は殆ど直視できていなかった、スクリーンですら。スクリーンには無垢な姿、眼差しで、ただ落ち着いて優しい顔をして紅を引いていた滝様の純な姿。健さん、すぐ下を向いてしまった。見ていられなかったのだと思った。

 

 この三年で、健さんは、演舞場、御園座合わせて全192公演出演した。カンパニーの皆様は勿論、健さんもハードだったと思う。春はV6,個人レギュラー仕事にV6新曲プロモーションが重なる季節だ。積み上げられたカンパニーの中に突然座長より先輩でありながらゲストとして入り、あれよあれよとすっかりカンパニーの一員になっていた健さん。V6,三宅健のファン以外のお客様も多い舞台で、健タッキーとしてだけではななくSnowManや林くん、Jr.の人達を含め、舞台全体のあちこちに、見事な「化学反応」を起こしていたと思う。

 健タッキーを求めるファンの声に応えようという思いが本気となり、今度は「KEN☆Tackey」としてデビューしする。舞台空間から、誰も知らない大海原へと航海にでるのだ。「僕たちを本気にさせた責任を取ってくれ。好きにさせた責任はとるから」と健さんらしい言い回しで応えてくれた。私は二人の声の相性、佇まい、雰囲気、空気感が大好きだ。相手を尊敬尊重し、誰をも傷つけない事が根底にある様に感じている。エンターテイメントの可能性を誰より強く信じている。そして鮮やかな華を添えてくれるSnowManや林くん等滝沢カンパニーのJr.達が大好きだ。それら多くの要素が、どんな時も「LOVE」の多幸感、誰もが笑顔になる空気感を産み出していたのだと思う。二人がフライングしている瞬間、Jr.の人達も二人を見上げたりお客さんを盛り上げたりするだけでなく、自らが自然と笑顔になっていたのだと思う。客席の私がそうだったのだから。


 これから始まる「健タッキー」こと「KEN☆Tackey」。母体が違う二人が交わる時がきた。「滝沢歌舞伎」でのお二人とはまた違う、「KEN☆Tackey」の始まりだ。ずっと見続けていけたらどんなに幸せだろうか、と想像しただけで笑顔になってしまう。彼らが舞台で撒いた3年間分の夢小判。今度はそれを私達も一緒に撒いていけたら、と想像するだけでワクワクしてくるのだ。「好き」を超越し生まれた関係が奇跡なら、今度はその軌跡を追い続けようじゃないか、と思っている。